特定処遇改善加算手当の対象となる介護福祉士になる

手当の支給対象となるために

介護福祉士は高齢者などの介護を必要とする人をサポートします。老人ホームやデイサービスなどの介護施設や訪問介護事業所、または医療機関が主な職場となります。介護福祉士として実績を積むことで特定処遇改善加算手当の対象となり、収入が大幅に増えます。どうすれば介護福祉士になれるのでしょうか。

介護福祉士のメリット

介護職として働くだけであれば資格は必要ありません。しかし、無資格の場合は食事の支度や洗濯、掃除、買い物などの生活援助業務しかできません。食事や入浴、排せつ、着替えなどの直接身体に触れる身体介護をするためには資格が必須です。なお、基本的な介護の知識とスキルを証明する介護職員初任者研修を取得していれば身体介護は可能です。
国家資格である介護福祉士を取得するとさらに重要な役割を任せられることになります。直接的な介護業務だけでなく、利用者やその家族からの相談に対応する機会も増えるでしょう。各種手当のおかげで給料が大幅に上がり、転職の際にも有利に働きます。

実務経験を積んで受験する

すでに何らかの仕事に就いており、これから介護職に挑戦する場合は実務経験を経て介護福祉士になるパターンが多いでしょう。介護現場で3年以上勤務した実績があり、介護福祉士実務者研修を取得していれば受験可能です。正社員だけでなくパートや派遣として働いていた経験も実績に含まれます。実際に未経験から介護職に挑戦して介護福祉士を取得した人は多く、あらゆる介護現場で活躍しています。

養成施設に入学する

時間やお金に余裕があるなら、福祉系専門学校などの養成施設で学ぶのもいいでしょう。卒業と同時に受験資格が与えられ、試験に合格することで資格を取得できます。養成学校に通う期間は、高校・大学を卒業している人は2年以上、専門領域を扱う大学や専門学校を卒業した人は1年以上です。以前までは卒業と同時に資格の取得が可能でしたが、現在は卒業した上で試験に合格しなければ取得できないようになりました。

働きながら資格を取得するのであれば

実務経験を経て介護福祉士になりたい場合は、資格取得支援制度のある職場を探しましょう。介護業界は人材不足なので、未経験可としているところも多いです。事業所側は長く活躍してほしいと考えているので、教育研修制度も充実しています。資格取得支援制度の内容は様々で、受講費用の一部あるいは全額を支援金として提供してくれるケースが多いようです。細かい内容については応募の際に確認しましょう。